洛風林 制作:袋帯
『段替草花小袖文』

☆洛風林の帯地はこちらに掲載しています。
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こちらの作品のデザインは、桃山から江戸初期あたりに制作された小袖の模様から写されたものです。その小袖(着物)には、練緯(ねりぬき)の生地に縫箔で丸(円)文様があしらわれ、草花が描かれていています。この『段替草花小袖文』は、その小袖に展開されている柄模様のイメージを、美しいまでに、帯の中にデザイン再生されているように思われます。この作品は、まるで400年以上前の小袖の模様ではなくて、帯をあたかも存在していた帯を忠実に復元しているかのような美しさを伝えています。

円と菱、格子と緯段の間に、草花が描かれこの作品のデザインには、古い物語を伝えているようにも感じられるし、幽玄を想わせる空気が漂っているようにも感じられて来ます。それは純日本的で、馥郁とした文化の薫りに満ちています。この『段替草花小袖文』は、小袖のデザインではなくではなくて、桃山時代の麗しい美意識が写されているのかもしれませんね。

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