洛風林制作 九寸名古屋帯
『太子間道』

こちらに掲載をさせて頂いている九寸名古屋帯は、名物裂のひとつに挙げられている法隆寺伝来の裂布『太子間道』からデザインを写し、洛風林が制作した『太子間道』です。

オフホワイトに、紫、ブロンズ、モスグリーンの彩色が滲んでいるかのように織り出されています。まるでパレットナイフで描き殴られた現代抽象絵画のようなこの作品は、もしかすると、一般的に「名物裂」として捉えられている「太子間道」とは似てないかもしれません。むしろ、それは法隆寺伝来の古裂布を単純に写している訳ではなく、約1400年前の美意識へのオマージュとして制作されているのかもしれません。むしろ、それは単純にデザインを写すに留まらず、約1400年前の美意識へのオマージュとして制作されているのかもしれません。

法隆寺伝来の『太子間道』の美意識に加えて、洛風林の独創的な美意識と空気に包まれています。それは、時代性を想わせない感情に馴染んで行くような品位を伴った美しさが漂い、『太子間道』と言う言葉の響きに似つかわしい、都を想わせる艶やかで空気感です。

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